今話題のChatGPT、今後は日本でもますます活躍の場は増えそうですが、問題点も次々明らかになってきました。
今回はChatGPTの微妙な点や改善点、どういった活用が最適なのかについて考察・解説します。
ChatGPTとは?
ChatGPTとはOpenAI社が作ったAIによる文章を作成するチャットボットです。
なぜ今ChatGPTが話題なのか?
従来のチャットボットより高性能
ChatGPTは大量のデータを学習し、さまざまな質問や要望に回答することができます。
今までAIチャットボットとして有名であったSiriやアレクサとは比べ物にならないくらい回答や文章作成の幅が広いのが特徴です。
その一例としてミネソタ大学の法律試験を突破したり、ペンシルベニア大学のMBAの試験に合格したり、頭の良さは一線を画すほどです。
利用者の急激な増加
ChatGPTは2022年の11月から始まったサービスですが、たった5日で100万人を突破しました。
これは本当にすごいことで、他の企業を例に挙げると、
フェイスブック(現メタ社)で100万人突破するのに約10ヶ月ほどかかり、
インスタグラムでさえ2ヶ月半ほどかかったと言われています。
なので今急激に伸びているサービスだと言えます。
Googleに対抗すると考えられている
今までは調べ物をするときにGoogle検索するのが普通でしたが、従来の検索では検索してさまざまな記事を読み、自分で学習する必要がありましたが
ChatGPTに聞けば、質問を元にベストな回答を用意してくれるので、自分で考える必要はありません。
マイクロソフト社も1000億円以上出資したほど将来が期待できるサービスだと考えられています。
ChatGPTの微妙・役に立たない点
そんな優秀なChatGPTですが、イマイチな点も存在します。
間違った情報を本当かのように回答する
ChatGPTは現在(2023年4月)、2021年までのデータを元にしか回答できません。
なので「情報が古い」「ローカルな情報が少ない」などの問題点が指摘されています。
しかも間違った情報を、それっぽく回答してしまうのも問題視されています。
例えば
「芸人の〇〇の代表的なギャグを教えて」と聞くと、実際には発言したことないようなギャグを解説付きで回答したり
「△△のおすすめの喫茶店を教えて」と聞くと、実際に存在しない喫茶店の名前と住所を羅列してきたりします。
なので正しく回答するツールではなく、それっぽく回答するツールと認識した方が良さそうです。
これは機械学習の過程に問題があるようで、ChatGPTはたくさんの情報を覚えさせて回答させており、
言葉を発してから次に来る単語を、確率の高いものを生成し繋げているだけなので、このような現象が起こると言われています。
フェイク情報が拡散してしまう可能性
たくさんの情報を学習していく中で、間違った情報ばかり学習してしまうと、さも当然のように嘘情報をばら撒いてしまう可能性があります。
強みである分野もまだまだ未熟
ChatGPTの強みとしては
メールの文章作成・翻訳・計算・要約などが挙げられますが
まだまだ荒削りな部分が多いです。
例えばメールの定型文を聞けばすぐ回答してくれますが、正直日本語のチグハグな文章でもありますし、Googleで調べた方が正確な文章が出てきます。
翻訳もDeepLなどもありますし、計算も電卓ツールがあります。
文章の要約も現在、1000〜1500文字までは精度高く要約してくれますが
1万文字以上はエラーが出たりします。1500文字程度なら要約せずに普通に読めば良さそうです。
以上のことから強みである部分も他のツールの方がまだまだ精度が高そうです。
ChatGPT優れている強み
微妙な点を挙げましたが、素晴らしい点もあります。
エクセルやプログラミングです。
「こういった関数を組んで」や「マクロを作成して」、「このコードのバグを作成して」などの回答は非常に便利です。
しかし使う方が限られてしまいますよね。
今後のChatGPTの正しい使い方
正しくない情報を回答される場合がありますので、未知のことを質問するのは控えた方が良さそうです。
あなた自身の得意分野であれば、面倒な文章作成などの作業を任せることはできそうです。
使える分野は限られていますが、今後は精度がどんどん良くなると思います。そうなれば私たちの生活に大きく関わってくるのは近い未来なのかもしれません。